[R15] 優しく俺様系で女が好きな天才新社会人、異世界を救う (JP) – 1章 3節 13話 多元宇宙の女神 – クロノス (サーティーン視点)


前書き

青年男性向け – ソフト – R15

第3節 幼馴染 (第1章 勇者の村)

第 13 / 19 話

約 3,200 字 – 3 場面 (各平均 約 1,000 字)


1/12.「『』する為の亜空間です」

サーティーンはティアラ達が去った後ちょうどいい囚人を探しクロノスを呼び出し――。

「私はサーティーン。世界神の上司に当たる多元宇宙の女神よ」

――自己紹介した。

「おや?☆そんなお偉い女神様にお目に掛かれて光栄です☆ボクは今は囚人のクロノスだよ☆」

クロノスもサーティーンに自己紹介した。

「貴方の提出物は読んだわ。監獄から出たらデスゲームがやりたいそうね」

サーティーンはクロノスが制作しているデスゲーム草案などを読み依頼するならクロノスにしようと決めていたのだった。

*クロノスは日々デスゲームを考案している為「再犯の可能性有り」、「再犯の兆し有り」として永遠に収監されているが本人は考え方を改めるつもりは無くより一層収監される日々を送っていた。*

「お!読んでくれたんだね!うん☆やりたい☆」

クロノスはお偉いサーティーンが自分の禁書であるデスゲーム考案書を読んでくれて嬉しかった。

「良いわ。やらせてあげても良いわよ」

サーティーンはクロノスにデスゲームを開催してほしかった。

「ほんと!?☆でも何で?☆」

クロノスは今まで拒絶され断られてきたデスゲームを超偉い女神様が許可してくれる訳が分からなかった。

「私は死んでほしい勇者がいるの。これがその勇者なのだけど。その勇者を貴方のデスゲームなら殺せそうだからよ」

サーティーンはクロノスのデスゲームならアベルを殺せるかもしれないと踏んでおり裕太の情報をクロノスに見せた。

「へー。で、何で死んでほしいの?☆」

クロノスは情報を見てターゲットを把握したがその者に対するサーティーンの殺意が純粋に気になった。

「別に悪意は無いわ。彼は今別の女神の勇者だから。彼が死んで晴れて独り身になってから会いたいの」

サーティーンは切実な思いを明かした。


2/12.「その『』凄いんだ?☆」

「その勇者凄いんだ?☆」

クロノスはサーティーンが気に入っている程の勇者の事が気になった。

「凄いわよ」

サーティーンはアベルもといアダムの実力は存分に理解していた。

「どんくらい?☆」

クロノスは言葉でもその勇者の力量が分かる情報が欲しかった。

「そうね。貴方のこのデスゲームに余裕で優勝出来るはずよ」

サーティーンはそうなる未来を確信していた。

「これ僕の力作で相当難しいはずなんだけどなぁ☆そんな凄い勇者様がいたとはね☆――誰なの?その勇者様は」

クロノスはその勇者が何者なのか気になった。

「さて誰かしらね」

サーティーンはクロノスに明かすべきかどうか悩んだ。

というのもサーティーンはアダムの自慢をするのは誇らしかったが厄介な存在に目を付けられたくは無かった。

「誰だろう……ネームドの勇者なんてゴロゴロいるけど……――……ボクの元上司を倒した奴だったりして……?」

クロノスはしばらく考えた末とある勇者の存在を導き出した。

「肯定も否定もしないわ」

サーティーンは今後の事も考え肯定も否定もしなかった。


3/12.「『』したらどうしたら良いのかな?☆」

「そ!☆で、その勇者様を殺したらどうしたら良いのかな?☆」

クロノスは気持ちを切り替えデスゲーム案について細かいところまで詰めていこうとした。

「魂と体を連れてきてちょうだい」

サーティーンには考えが有り絶対にそうしてほしかった。

「他に条件は?☆」

クロノスは他の条件も訊いた。

「彼に女の子の友達を作ってあげたいの。だから彼に出会いが有る様にしてほしいわ」

サーティーンは肝心の導き手をクロノスに用意する様求めた。

「ま、プレイヤーは男女バランス良く集めるつもりだけどボクはあくまでプレイヤー達による自発的な行動が好きなんだよねぇ……」

クロノスは運営が特定のプレイヤーに対し特別対応をするのは嫌だった。

「いえ、そこまでの事は求めてないわ。これは配置の問題よ。主人公にはヒロインが必要でしょ?」

サーティーンはあくまで登場人物の問題なのだと分かってほしかった。

「なるほどね!☆じゃあ近くに色んな人を置いてみるよ。まぁスポンサーがいなければボクは監獄から出られないし念願のデスゲームだって開催出来ないからね☆ある程度は言う事聞くよ☆」

クロノスは念願のデスゲームを開催する為にも協力してくれる超超VIPの言う事はある程度聞かなければいけないなと割り切っていた。

「ええ。まぁ頑張ってみると良いわ」

サーティーンはクロノスに期待していたし別に失敗しても咎(とが)めるつもりは無かった。

「任せてよ☆」

クロノスはやっと監獄から解放され念願のデスゲームが叶うのだとウキウキしていた。

かくしてサーティーンはクロノスに依頼しクロノスは依頼を引き受けたのだった。


後書き

クロノスは脱獄させてもらえてウキウキしているのでサーティーンに金銭などといった見返りを求めるつもりは無くその気持ちを察してサーティーンからも特に何も言及はしていません。

まぁプレゼントで何が欲しいかは分かれば言ってくるだろうしそもそもクロノスは星もお金も持っているのでまた今回のイベントでお金を稼ぐだろうしという感じでクロノスに任せているという感じです。